そしてタシケントのC組では、他の競技場で行われていた「インド×ベトナム」が終盤を迎え、ベトナムが3-0で勝とうとしていた。この時点で、日本とウズベキスタンは1試合で、ベトナムは2試合で、3チームが勝ち点3ということになる。日本がウズベキスタンに勝てば日本6、ウズベキスタンとベトナムが勝ち点3ということだ。
■池田監督の決断
「死の組」B組の最終戦は予断を許さない。とすれば、C組の2位がA組の2位を上回ることが、日本が準決勝でオーストラリアを避ける確実な手段となる。最終日は「日本対ベトナム」、そして「ウズベキスタン×インド」である。力を考えれば、ウズベキスタンは勝つだろう。そして日本に負けていたとしても勝ち点を6に伸ばすだろう。A組2位との争いは、得失点差にかけられることになる。
こうした計算のうえに池田監督は「2-0で勝つ」ことを決断したはずだ。立ち上がりから全力を尽くして得点を奪いに行く。しかし2点を取ったら、そこからはボールキープに徹して、それ以上得点は取らない。ウズベキスタンから大量点を取ることで、A組2位になると予想されるフィリピンより得失点差で劣るようにしてしまったら、「準決勝」の相手はオーストラリアになってしまうからだ。