J2のジェフユナイテッド千葉のルーキーFWが、得点ランク4位に並ぶゴールを決めた。チームをJ1昇格へと近づける一撃はもちろんのこと、その後の「ルーキーとは思えない」パフォーマンスが、ファンの興奮度を上げている。
毎年熱いJ1昇格レースが繰り広げられるJ2だが、今年は例年にも増して熱い。FC町田ゼルビアがクラブ初となるJ1昇格とJ2優勝を決め、レギュラーシーズン残り2試合となった現時点でも4チームが残り1つとなった自動昇格枠を争い続けている。
この昇格レースを一気に盛り上げてきたのがジェフ千葉だ。開幕当初は波に乗れずにいたが、夏場に入り一気に調子を上げてきた。8月19日の第30節から7連勝し、J1参入プレーオフ圏内へと飛び込んできた。
第39節では9試合ぶりの黒星を喫したものの、続く前節ではいわきFCに1-0と競り勝った。後半41分の小森飛絢のゴールが、決勝点となった。
ゴール前で押し込んだ1点は、まさに気迫を感じさせるものだった。だが、さらに秀逸だったのが、ゴール後のパフォーマンスだった。
自らの力を誇示するわけではない。ベンチも含めて仲間たちが祝福に駆け寄った後、試合再開に戻るチームメイトとは別に、力を与えてくれたスタンド方向へと向かっていく。
盛り上がる観客席に向かって左腕を振り上げ、「もっとだ」とばかりに声を求める。高まる声にも「違う、もっと」と首と両腕を振ってあおりまくる。