■好調の清水が先制するも前半1対1で折り返し…
「超攻撃的」が、自滅した。
J2リーグは残り3試合となり、40節が10月28、29日に行なわれた。ここまでJ1自動昇格圏の2位につける清水エスパルスは、ホームで18位のロアッソ熊本と対戦した。
清水は38節のジュビロ磐田戦で1対0の勝利をつかみ、39節のいわきFC戦では7対1の大勝を飾った。出場停止やケガで中心選手が欠けることもなく、このところはスタメンを固定できている。チーム状態はいい。
この日も前半のうちに試合を動かす。
26分、左SB山原怜音が縦パスを入れると、左MFカルリーニョス・ジュニオがワンタッチで横へ流す。トップ下の乾貴士がボールを引き取ると、ドリブルで持ち出してペナルティエリ内へラストパスを通す。パスを受けたMF中山克広は反転してシュート態勢を作り、右足インサイドでゴール左スミへ流し込んだ。乾はシーズン9アシスト目となり、リーグトップタイに並んだ。
直近2試合を落としている下位の熊本から、ホームで先制点を奪ったのだ。J2屈指のクオリティを誇る攻撃陣が、爆発してもおかしくない展開である。
ところが、45+2分に失点をしてしまうのだ。相手の左CKからヘディングシュートを決められたのだった。ゾーンディフェンスの外側で相手をフリーにしてしまい、勢いのあるボールはGK権田修一もかき出せなかった。