■遠藤が持つ「継続できる能力」
ケガで何度もピッチに立つ機会を奪われてきた小野とは違い、遠藤は一度も大ケガをしたことがない。強靭な肉体に支えられ、間もなく44歳になる今もピッチに立てる状態にある。日本代表キャップ数152というのも、2015年3月に就任したヴァイッド・ハリルホジッチ監督が若返りを決断しなければ、もっと伸びていた可能性もある。「継続できる能力」というのも、我々は黄金世代の生き残りである遠藤から学ばなければならないだろう。
来季の去就は磐田のJ1昇格争いの行方次第かもしれないが、黄金世代の数少ない生き証人としてJリーグで戦ってほしい。きっと小野や高原、本山雅志ら同期の面々、そして多くのファンがそう願っているはずだ。
(取材・文/元川悦子)