10月21日、J1リーグ第30節が行われ、名古屋グランパスが1−0でガンバ大阪に勝利した。この試合の勝敗を分けたDF藤井陽也のゴールが“高い”と話題だ。
パナソニックスタジアム吹田での一戦。リーグ戦6試合白星なしの状況で敵地に乗り込んだ名古屋は、相手と同じ3−4−2−1システムのミラーゲームの中で“堅い”ゲーム運びを見せる。その中で迎えた前半26分だった。
左からのCK、キッカーの和泉竜司がショートコーナーを選択する。久保藤次郎のリターンパスを、和泉がダイレクトで鋭い右足クロスをゴール前に上げる。そこに藤井がいた。敵味方入り混じった中で、誰よりも早く、そして誰よりも高く垂直にジャンプ。前に出てパンチングでクリアしようとしたGK東口順昭の上から、地面に叩きつける強烈なヘディングシュートを放ってゴールネットを揺らした。
自身5月3日の第11節・ヴィッセル神戸戦以来の今季2ゴール目を挙げた藤井はその後、本来の左センターバックの位置で守備面でも貢献。ガンバ大阪の猛攻に対してGKランゲラックの力も借りながら無失点に防ぎ切った。