■強力だったボランチコンビ

――敗れた前回対戦から、そこまで変われた要因は何でしょうか。

大住 最前線からものすごいプレスをかけていたし、特にボランチの遠藤航守田英正がすごくうまく連動して、出てきた相手を完全につぶしていた。遠藤と守田のどちらかがボールを受ける選手を抑えにいくと、そこにもうひとりが寄せて、こぼれた球を拾って前に出て行く。前半の守備はすごかったよね。

後藤 遠藤はリバプールに行って、また1段階すごくなっちゃったね。前からボール奪取はすごかったけど、奪った後の前に出すパスなんて、必ずしも正確に渡ったわけではないにしても、これまで以上にタイミングが早く、パススピードも上がっていた。シュツットガルトの王様だった時代とは違う。それだけやらなきゃ試合に出られないんだろうね。

大住 チュニジア戦で遠藤や最終ラインからのパスがなかなか通らなかったのは、日本のパスがずれていたというよりも、相手の読みが良かったからだという感じがする。アジアの強い国、例えば韓国やサウジアラビアが日本の前に立ちはだかっても、あのパスはなかなか止められなかったんじゃないかな。皆が期待した派手な攻めや、次々と相手を打ち破ってシュートしてハーフタイムまでに3点決めたカナダ戦の再現にはならなかったけど、すごく見応えのあるチュニジア戦の前半だったと思う。

後藤 あれだけ攻めながら点が入らなくても、全然焦らなかったというのもすごいですよね。前に行きすぎて最終ラインとの間隔が間延びしたところを突かれてやられちゃうといったこともなく、本当に丁寧に丹念に何度でもいろいろな手を繰り出して攻めて、しかも前半のうちに1点取っちゃった。本当に強くなっちゃったなと思ったね。

(2)へ続く
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