10月17日、サッカー日本代表がノエビアスタジアム神戸でチュニジア代表と対戦し、2―0で勝利した。2得点に絡む活躍を見せた久保建英は、自らゴールを狙った“グラウンダーFK”も話題となっている。
4日前に新潟で行われたカナダ戦には出場しなかった久保はこの日、4−2−3−1のトップ下に入ってスタメン出場を果たした。すると前半11分、ペナルティエリア手前で古橋亨梧が倒されて直接FKのチャンスが訪れた。
そのキッカーを務めたのが、久保だった。近年、「日本の弱点」として指摘されてきたセットプレー。前日練習で直接FKを決めたという久保は、自身代表初の直接FK弾に意欲満々。今夏にはテレビの企画で元サッカー日本代表のFKの名手・中村俊輔氏と対談して助言を受けたことも話題となっており、ファンの期待は否応なしに高まった。
ボールが置かれた場所は、中央やや左、ゴールから約20mの距離。初めに菅原由勢が右足で蹴るふりをして壁を惑わせた後、久保が左足を振り抜き、低弾道のシュートを放った。ボールは狙い通りにジャンプした壁の下を通り過ぎたが、GKがキャッチ。「ちょっとコースが甘かったかな」と解説を務めた元サッカー日本代表の松井大輔(Y.S.C.C.横浜)。ゴールを決めることはできなかったが、可能性は感じさせた“面白い”直接FKだった。