■「今は序列が低くても」

 次戦パトゥム戦は登録メンバーが23人とリーグ戦よりもかなり多いため、まずはベンチ入りするハードルが低い。それを山田も意識しており、「次は23人入れますし、今は序列が低くても試合状況によって全然出る可能性あると思うんで、しっかりいい準備でしていけたら」と、出場機会を、そして、出た場合の活躍を強くイメージする。何より、現時点での立場を覆そうとする強い気持ちがある。

「メンバーに入れてないんで、練習からしっかりアピールしていかないといけないと思う。鬼さんはしっかり練習見てくれてるんで、やっぱり最後のゴール前での質っていうところは、練習の小さいゲームなどのところから、ゴール前でのそのクオリティの高いところを見せていければいい」

 現時点で川崎のFW陣の層は厚い。そんな中で、山田と同学年にしてユースから共に戦ってきた宮代大聖はライバルであり、そして、親友でもある。その宮代との意外な会話についても、山田は話してくれた――。

(取材・文/中地拓也)

(後編へ続く)

(2)へ続く
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