■「このチームでタイトル取りたい」

 ACL第1戦のJDT戦で、大南はMVPに選ばれていた。その試合会場で話を聞くと、「個人的にはちょっとずつですけど、成長してるなと実感しているんで。それが楽しさの一つにもなってます」と、シーズン当初からの自身の変化について実感を語っていた。

 そして、こう続けていた。
「このチームでタイトル取りたいっていう気持ちで来てるので、そのタイトルを取る中で試合に出られたらいいと思う。その目標が一つ大きい自分の原動力です」

 大南が欲するタイトルに最も近いのは、12月9日に行われる天皇杯の決勝。優勝を争うのは。大南にとって古巣・柏レイソルである。

 JDT戦後に、「ジェジがいなかったりとか、彰悟さんがいなかったりとかってところで比べられてしまうので、それに負けないくらい自分の力をつけたい」とも話していた背番号3が、12月9日の国立競技場のピッチに立ってタイトルを獲得できるか。早期復帰が望まれる。

(取材・文/中地拓也)

PHOTO GALLERY 【独自撮影】ACLパトゥム戦で川崎DF大南拓磨が負傷した瞬間 撮影:中地拓也
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