【10月シリーズで期待される日本代表のバージョンアップ(2)】守備面での注目は、”新しい中山雄太”がもたらす効果。26人→23人の枠で示す存在感の画像
昨年のドイツ遠征以来の出場が見込まれるサッカー日本代表の中山雄太 撮影:中地拓也

 ディフェンシブなポジションで注目したいのは中山雄太だ。左サイドバックでの起用が想定される中山は約11ヶ月ぶりの代表復帰となる。9月の欧州シリーズでは伊藤洋輝シュトゥットガルト)が、左サイドバックで2試合フル出場。2連勝に貢献したことで、現在は同ポジションの第一人者と言っていい。今回は森下が外れたこともあり、おのずと中山に期待はかかる。しかも伊藤洋が、3日目の練習を別メニュー調整となり、カナダ戦から中山がスタメン起用される可能性がかなり高くなった。

 東京五輪の主力でもあった中山はカタールW杯の最終メンバーにも順当に選ばれたが、アキレス腱の怪我で大会を棒に振ってしまった。怪我した瞬間から次のことを考えて、前向きにリハビリに取り組んでいたという中山は「新しい中山雄太を見せたい」と主張する。そのことを聞いた板倉滉(ボルシア・メンヒェングラートバッハ)は”新しい中山雄太”について「やっぱ肩幅でしょ(笑)」と記者陣を笑わせた。

「ラガーマンくらい体もでかくなって帰ってきてるし、もう雄太自身も、プレーで証明したいという思いは言ってたので。また一緒にできることはすごい楽しみです」

 そう喜びを語る板倉は中山の頼もしさについて「すごい賢い選手ですし、チームの流れとかチーム状況、チームの強みっていうところを理解しながら、自分がどういう役割で立ち回ればいいのかっていうのをすごい理解している」と説明した。

  1. 1
  2. 2