■無視できない数字
ファーストクラスの試合のパス成功率が「80%」を基準とするなら、「ヘディングパス」の成功率もそれに近いものにならなければならない。ゴール前のクリアなど「緊急避難」的なヘディングを除いてのヘディングが確実に味方に渡るようにすることは、チームのレベルを一段階上げることにつながる。
仮に1試合の1チームのパス数を400本とする。前述の「Jリーグ某試合」では、2チーム合わせて89回のヘディングということは1チーム平均45本程度である。400本に対して45本は無視できる数だろうか。ヘディングにフォーカスしたトレーニングはけっして無駄ではないはずだ。