9月29日、Jリーグ第29節が行われ、首位ヴィッセル神戸と2位横浜F・マリノスとの一戦は、アウェイの神戸が2−0で勝利した。クラブ初のリーグ優勝へ大きく前進した神戸の2点目、元日本代表FW武藤嘉紀の“高さ”が大きな話題となっている。
勝点差1、ともに前節で勝利して迎えた日産スタジアムでの“天王山”。両チームとも立ち上がりから高い集中力を保った状態で試合が進んだ中、前半19分にペナルティエリア内でボレーシュートを狙った武藤が、DFエドゥアルドと交錯して倒れる。VARレビューの結果、PK判定となり、大迫勇也が沈めて神戸が先制した。
そして前半43分、先制点のPKを奪取した武藤が、今度は自らゴールネットを揺らす。右からCK、初瀬亮が左足で山なりのボールをゴール中央へ送り込むと、ファーサイドにいた武藤がいち早く落下点を見極める。回り込むように走り込んで力強くジャンプすると、身長184cmのエドゥアルドの上から頭で合わせてゴール右隅へと流し込んだ。
試合の流れを決定付ける2点目。試合はそのまま2−0で終了し、神戸が非常に大きな勝点3を手にした。殊勲者は、文句なしで武藤だった。