柏レイソルをホームに迎え撃ち、リーグ最少22失点と堅守の浦和レッズが2-0で逃げ切り、今シーズンのリーグ戦13試合目となるクリーンシートを達成した。
守護神の西川周作は「僕たちは負けられない状況で、失点も少なく終わりたい。昨年の終盤は4失点をしてしまった試合もあります。コンディションは上がっていて、そういう準備をジョアン(GKコーチ)がしてくれているので、そこでチームの助けになりたいと思います」と完封劇を振り返った。
柏のビッグチャンスは9分。パスを受けたFW山田康太がボックス内に侵入すると、右サイドから上がってきたMF戸嶋祥郎がシュートに持ち込むが、西川は相手を誘い込むような形に持ち込み左手1本で止める。
「落ち着いて練習通りのプレーができました。何が何でも無失点を貪欲に狙っています。ゴールを守るというより、ゴール前の空間を守ることを意識しています」
その後、柏が攻撃的な選手を投入しリスクを懸けて浦和陣内に攻め入るも、チームは最後まで体を張り、集中力を切らすことなくシャットアウト。「全員で守れていることにやりがいを感じます」(西川)と言う。
前回のルヴァンカップ準決勝は、第1戦(0-1)を落とし、第2戦(2-0)で逆転勝利を掴んだが、ビッグゲームの後だからこそメンタル面を引き締め、しっかりと地に足を付けることを念頭に置き戦った。
西川は「ACL決勝を戦った後の鳥栖戦(10節/0-2)をイメージしました。良い試合をして決勝進出を決めた後で試されていると。状況も似ていますし、相手は下位チームで自分たちは絶対に勝ちが欲しいところ。成長した姿をファン・サポーターに見せられたと思います」と胸を張った。