■「ようやく世界と対等に戦える土台に乗ってる」
カタールW杯でクロアチアに負けた直後のミックスゾーンで、取材に応じた遠藤は「クロアチア相手に対等にはやったと思うし、日本代表選手たちのクオリティは高くはなっていると思いますし、海外クラブの所属選手も多くなってきてるっていうところを含めると、それぞれ所属クラブでいい経験をしているのかなっていうふうには思います」と話していた。
欧州でプレーすることの意義を知っていればこそ、そうした選手が増えていることに歓迎を示していた。
しかし、そのような選手が「スペインとかクロアチアには普通にいるわけです」とも話し、「ここでようやく世界と対等に戦える土台に乗ってるのかなっていうのが個人的な見解です」とあくまでも冷静に立ち位置を見ていた。だからこそ、もっともっとレベルの高いストレスのある環境でやることの必要性を説いていたのである。
それからわずか1年足らずだが、チャンピオンズリーグに出場する選手やその場でゴールを決めた選手もいる。“王者”と呼ばれるチームに移籍を果たした選手もいる。何を隠そう、遠藤本人もリバプールという世界最高峰のプレミアリーグの強豪に所属しているのだ。日本代表は短期間のうちに確実に進化を遂げている。