10月7日、清水エスパルスが激闘を制した。ジュビロ磐田との静岡ダービーを1-0で終え、順位を自動昇格圏となる2位に浮上させた。
選手にとっても指揮官にとっても重圧がかかる試合だった。試合開始時点で勝点「64」の3位だった清水にとって、磐田は同じ静岡県内の地域的なライバルであると同時に、J1昇格を争うライバルでもあったからだ。
磐田は勝点差でわずか「1」上回られた「65」。2位のポジションを奪還できるか、はたまた、残り試合数が少ない中で一歩先を行かれるか、この試合が持つ意味はとても大きかった。
それでも、前半終了間際に乾貴士が気持ちでねじ込む。ペナルティエリアの外から打った右足のシュートが相手に当たりながらもゴールイン。コートチェンジがなされたこともあって、大勢のサポーターの前で先制点を奪ったのだ。
清水が1点のリードを守りながら、試合は終盤に。後半のアディショナルタイムは6分と長かったが、それも耐え抜くと、試合終了のホイッスルとともに秋葉忠宏監督は大きなガッツポーズを見せたのだ。さらに、サポーターに向かって再びガッツポーズ。昇格圏に向けて大きな勝利を手にしたことを、サポーターと共有すべく体で表現したのだ。