■「いつも向き合わないといけない」

 鬼木監督は、試合が終わった夜にその日の映像を見返す。1本まるっと観ることもあれば、途中で終える場合もある。試合終了が遅い時間であっても、そうしていろいろと振り返るのがルーティンになっている。

 それは、翌日以降に選手に何を伝えるのかを考えるために必要なことだからで、新潟戦後も映像を見返したという。ただし、今回の試合翌日の振り返りは軽めだったようだ。

 というのも、すぐに蔚山戦が控えており、「自分たちのプレーだけを振り返ってもいいけど、次があるんだったらその試合と合わせて振り返りたい」と、なるべく次の試合に良いことも反省点もつなげるためである。その詳細を知ることは難しいが、蔚山戦の内容を見ればそれが適格だったことは明白だ。

 映像を見ながら悔しい思いが募ることもあるが、「でも、そことはいつも向き合わないといけないと思っています。それも含めて、次につなげるためのものだと思う」。そして、「選手がいろんな形を一生懸命、試行錯誤しながらトライしてくれてるので、そこに一喜一憂しないことが一番大事」だとも話す。

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