■「選考のテーブルには上がってくる選手」
GK陣以外で入れ替え可能性がありそうなのはDF陣だ。9月シリーズで出番のなかった森下龍矢(名古屋)がやや微妙な情勢で、トルコ戦で負傷した町田浩樹(サンジロワーズ)もコンディションが万全とは言えないからだ。そこで注目されるのが、カタールW杯を負傷で辞退した中山雄太(ハダーズフィールド)の動向。
「長期離脱した後にフル出場していて、しかも非常にハードワークしている。リカバーはできているなと。選考のテーブルには上がってくる選手だと思います」と森保監督も9月26日の欧州帰国時の取材対応で再招集に前向きな姿勢を示していたようだ。
中山はカタールW杯最終予選時は長友佑都(FC東京)と左サイドバック(SB)競争を真っ向から演じ、かなり評価を上げていた。アクシデントがなければ大舞台でもピッチに立っていただろう。それだけ指揮官が信頼を寄せる人材なのだから、状況が整えば復帰させるのは既定路線。そのタイミングが今なのだろう。今回の最大の注目は彼かも知れない。
攻撃陣でも今季絶好調の南野拓実(モナコ)の復帰への期待が大いに高まっていたが、直近9月30日のマルセイユ戦を負傷欠場したことで、一気に可能性が低下してしまった。それは残念でしかないが、今の南野はチームで基盤を固めるべき時期なのかもしれない。次のチャンスがあるとしたら、アジアカップ後ではないか。それまでしっかりと存在感を高め、代表に必要な選手であることを示し続けることが肝要だ。
それ以外にサプライズ選手があるならば面白いが、果たしてどうなのか。4日の14時を楽しみに待ちたいものである。
(取材・文/元川悦子)