■首位・神戸を支える守護神
もう1人の候補者は前川黛也(神戸)ではないか。9月29日の横浜F・マリノス対ヴィッセル神戸戦に下田崇GKコーチが視察に訪れていたところを見ても、前川への期待の高さが窺える。ご存じの通り、前川は元日本代表GK前川和也の息子で、森保監督にとっては近しい間柄にある。下田GKコーチも先輩の息子に当たるため、小さい頃から成長過程を見ているだろうし、期待値も高いはずだ。
前川は2021年3月のモンゴル戦(フクアリ)のメンバーとして招集された実績はあるが、まだA代表の試合には出たことがない。当時から地道にコツコツと努力を続けるタイプだったが、今季はJ1・2位となる総失点25の神戸守備陣を力強く支えている。
その仕事ぶりには代表スタッフも一目置いているのではないか。今回2年半ぶりに森保ジャパンに呼ばれ、ピッチに立つようなことがあれば、彼にとっては千載一遇のチャンス。これをモノにできるか否かが気になるところだ。