■「勝利は1人の力によって左右されるものではない」
そして湘南戦後に聞いた際には、「サッカーはチームでやるもので、個人で勝てるものではありません」とあくまでもチーム全体で勝ち取ったものであると説明し、次のように続けた。
「成功というのはチームによってもたらされるもので、勝利とはチームが持つフィロソフィーと臨み方が結果となって現れるものだと思いますので、勝利は1人の力によって左右されるものではないと思います。ただ、良いものをもたらしたいと自分自身も思っているので、まだまだハードワークを続けて、よりよい状態の自分でもっとチームに貢献したい」
あくまでも自分はチームの一員であり、勝利はチームが一丸となって獲得するもの――元フランス代表FWからエゴイズムが感じられないのは、チームで戦うことの大切さを真に持っているからのようだ。
ハードワークという言葉はゴミスが多く用いる言葉の一つで、この日、「日に日に良くはなってきてますけども、まだ自分のパフォーマンスとは言えないので、ハードワークをし続けていきます」や、「まだ自分としては(自分のコンディションに対して)物足りないですけども、でもチームが勝っているのはいいことです。チームの調子が良くて勝つことができていれば、自分のパフォーマンス、それぞれの個人のパフォーマンスにも助けになってくれると思いますので。ただ、このハードワークはこれからも続けてきます。もっともっと自分の調子を上げたい」といったようにも話していた。
華麗な経歴や年齢も関係なく、目の前のことに100%の力で挑もうとする姿勢は、このストライカーの一つの美点だろう。