■「自分を必要としてもらったのは、ただゴールを決めるためだけではない」
ここで気になるのは、ACLの第2戦として迎える10月3日の蔚山戦での勝利だ。川崎にとって何度も苦渋を飲まされた相手だけに、新加入でアジア制覇の経験を持つゴミスには難敵打破の期待がかかる。
本人に蔚山戦への期待があることを伝えると、「どんな試合でもまた違ったゲームになると思いますし、それまで成長を続けてまずはこのリーグ戦に挑む。大事なゲームですし、この試合に勝って蔚山戦にもいい調子で臨みたいと思います」と、まずは目の前のJ1リーグ・アルビレックス新潟戦に集中する姿勢を示した。
そして、「どういったゲームになるかというのはまだ分かりません。我々も韓国の蔚山にとっては脅威となるチームであることは間違いないので」と相手の立場での考えを示し、「しっかり勝って寿司をご馳走します」と笑顔を見せた。
「経験は豊富な方だと思います」と話すゴミスは、「川崎から自分を必要としてもらったのは、ただゴールを決めるためだけではないと思っています。自分はキャリアの中でも厳しい瞬間も経験しました」と自らが与える効果について言及している。
そして、「ここには本当にいい監督といい選手が揃っています。そしてサポーターも非常に良い雰囲気を作り出してくれていてそれがチームに影響をもたらしてると思いますので、やっぱりそういう人たちに自分たちのやってることをさらに見せるためにも、持ってるものを全部出そうと思っています」と意気込む。
「ハイレベルなサッカーになればなるほど、残り3か月の中でタイトルを取る状況にあるかどうかは非常に大事になってきます。今この瞬間は、過去に起きたことよりも、まずここから先、タイトルを取ることにしっかり集中して進んでいくべきで、それにチーム全体が集中するべきだと思います」
天皇杯、ACL、そしてリーグ戦。タイトルがかかったそれぞれの戦いで、ゴミスの存在感はさらに高まりそうだ。