【J2攻撃力「沈黙と爆発」】町田ゼルビア、DF鈴木準弥の“中村俊輔級”スーパーFK&MF下田北斗のゴラッソミドル「6-0」快勝!「J1自動昇格圏内」確保はいよいよ濃厚に【戸塚啓のJ2のミカタ】(2)の画像
5点目の強烈なミドルシュートを叩き込んだ町田MF下田北斗  撮影:中地拓也
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■首位・町田はクラブ記録の6発大勝!

 首位チームがトンネルから抜け出した。

 終盤戦に突入しているJ2リーグは、9月23、24日に36節が開催された。首位を走るFC町田ゼルビアは、23日に5位のV・ファーレン長崎とアウェイで激突した。

 FWエリキが負傷離脱中の町田は、緊急補強したFWアデミウソンが2試合連続メンバー外で、FWミッチェル・デュークとFW藤尾翔太が前線に並ぶ。キックオフ直後からロングスロー、直接FK、CKとリスタートを連続してつかみ、敵陣でゲームを進めていく。

 27分には数的優位に立つ。長崎のMF中村慶太が、危険なタックルで退場となったのだ。11対10のなかで36分にFWミッチェル・デュークがヘディングシュートを突き刺し、前半終了間際にはDF鈴木準弥が見事な直接FKを蹴り込む。

 後半は2対0のまま試合を進め、70分以降にMF下田北斗の強烈なミドルシュートなど4ゴールを叩き込む。ここ3試合は無得点に終わっていた攻撃が爆発し、J2でのクラブ記録となる6ゴールを記録した。さらには2試合連続のクリーンシートもマークした。

 試合後の黒田監督は「もう一度ギラギラしていた時の町田を取り戻そうと、選手たちを送り出しました。まさに序盤から選手が良く走り、ボールを拾い、ゴールに迫り、なかなかゴールをこじ開けられなかったストレスを解消してくれました」と話した。

 4試合ぶりに勝利した町田は、勝点を「71」とした。2位の清水エスパルスとの勝点差を「7」に、3位のジュビロ磐田との勝点差を「9」に広げた。町田は消化試合数がひとつ少なく、残り試合は中位から下位との対戦が続く。上位との直接対決で勝点を縮められることはなく、自分たちの戦いに集中すればいい。J1自動昇格圏内の2位以内の確保が、いよいよ輪郭を帯びつつある。

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