■女子W杯の開催地
さて、今年のアジア大会の舞台となっているのは中国・浙江省の杭州です。日本語で「こうしゅう」と発音すると広東省の広州と紛らわしいので、訓読みを使って「くいしゅう」と言うこともあります(中国語では2つの都市の発音は違います)。
僕が、初めて杭州に行ったのは2007年9月のことでした。女子ワールドカップを観戦に行ったのです。
日本チームはグループAに所属。初戦でイングランドと引き分けたのは自宅のテレビで観戦し、2戦目から現地観戦という日程でした。上海の虹口足球場で行われたアルゼンチン戦は、後半のアディショナルタイムに左サイドの荒川恵理子からのクロスを近賀ゆかりが折り返し、永里優季が決めて日本が勝利しました。
日本はこれで1勝1分。最終戦でグループリーグ突破を懸けてドイツと戦いましたが、0対2で敗れてグループ3位となり、準々決勝進出はなりませんでした。
日本チームには、2011年ドイツ大会で優勝する時の主力メンバーが数多くいたのですが、2007年段階では4年後にそんなことが起こるとは誰も予想できませんでした。
ちなみに、日本が敗れたドイツは、グループリーグでイングランドとスコアレスドローがあっただけで、決勝までの6試合を5勝1分、得点21失点0という圧倒的な成績で優勝しました。日本は、4年後にはそのドイツを準々決勝で破って、彼女たちの「連覇」を阻止することになったのです。