中国の杭州で現在、アジア競技大会が開かれている。この地は、2007年に女子ワールドカップの会場にもなった。その4年後に世界制覇を成し遂げるなでしこジャパンと当地の思い出を、蹴球放浪家・後藤健生がつづる。
■アジア大会の開幕
第19回アジア競技大会が始まりました。開会式は9月23日ですが、サッカーなどいくつかの競技はすでに始まっています。U-22代表が参加している男子サッカーの日本代表は、3対1でU-24カタール代表を破り、順調なスタートを切りました。
アジア大会の男子サッカーは23歳以下の選手による大会ですが、日本は毎回、次のオリンピックを目指すU-21代表で参加しています。
アジア大会は本来オリンピックの中間年(つまりワールドカップと同じ偶数年)に開催される大会なのですが、昨年は中国のいわゆる「ゼロコロナ政策」のために延期になりました。そこで、今年のアジア大会の男子サッカーはU-24の大会となり、日本はU-22代表が参加しています。
ただし、先日U-23アジアカップ予選がバーレーンで開かれたばかりなので、今回の日本チームは“Bチーム”のような顔ぶれになっています。選手たちにとっては、パリ・オリンピックでの代表入りを目指して大いにアピールすべき大会ということになるでしょう。