イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、新たなサードユニフォームを発表した。
チェルシーのクラブカラーはブルーズの愛称の通り、青である。今季はファーストユニフォームだけではなく、セカンドユニフォームも青をベースとしており、発表時には人々を驚かせた。
だが、設立当時のチェルシーは、ブルーズではなかったようだ。
チェルシーは1905年に誕生した。1915年にはFAカップの決勝へと進んだが、それまでは1部と2部を行き来するような状態だったという。
その後も浮き沈みはあったが、各国スター選手を集める多国籍化の推進やロシアの富豪による買収などを経て、イングランド、さらにはヨーロッパの頂点に立つまでに至った。そのような豊な歴史を誇るクラブにとって、設立当初など遥かな昔の話だ。
そのおとぎ話のような時代がよみがえった。新シーズンに着用するサードユニフォームが、歴史の語り部となったのだ。
青がクラブカラーではあるが、設立された1905年当時は、イートン・ブルーと呼ばれるミントグリーンのような淡い緑のユニフォームを使用していたという。今回、1907年まで使われていたというそのカラーが、約120年ぶりに復活した。
19世紀からパブリックスクールのスポーツマンが好んで使ったという淡い緑をベースに、丸襟や袖の部分に取り入れられたブラックが全体を引き締める。