J1の横浜FCが、「横浜ダービー」をものにした。ゴール後の姿を含め、大卒ルーキーが決めた「クール過ぎる」ゴールが話題になっている。
8月26日のJ1第25節で、横浜FCはビッグマッチを迎えた。ホームタウンを同じくする横浜F・マリノスとの「横浜ダービー」である。
昨季もJ1を制するなど、5度のJリーグ年間王者に輝いた横浜FMに比べると、横浜FCは歴史や戦績では分が悪い。日産スタジアムに乗り込んだJ1第7節での今季最初の対戦でも、0-5と大敗を喫していた。
だが、「伝説」は生きていた。ニッパツ三ツ沢球技場に横浜FMを迎えると、横浜FCはダービーで無敗。J1に初昇格して迎えた2007年の最初のダービーでも、このスタジアムで横浜FMを1-0で下していた。
今回も、「ホーム無敗」は継続された。しかも4-1という大勝で、特に大卒新人による同点弾が大きく響いた。
開始9分で先制を許し、横浜FCにとっては苦しい展開となった。だが、前半残り10分を切ってからの同点ゴールが、チームに勇気を与えた。
前半36分、横浜FCが得た左CKはGKに弾かれた。ペナルティエリア外、ボールがこぼれた先に待っていたのが今季加入した林幸多郎だった。
明治大から加入したルーキーは、まったく力むことなく右足を振るう。ワンバウンドして落ちてきた軌道に右足アウトサイドを合わせると、ボールはゴール右隅へと吸い込まれていった。GKも見送ることしかできないスーパーゴールだった。
チームに息を吹き返させ、逆転勝利へとつなげたゴラッソがSNSで公開されると、大反響が巻き起こった。
「ヤバヤバのヤバ!」
「美しい…」
「モドリッチばりのゴラッソ」
「これは凄い! 流石にキーパーもノーチャンス」
「これ月間ベストゴールいけんじゃない?」
「今年のJプスカシュ賞だ、、」