９月１９日、川崎フロンターレはACL第１戦としてジョホールとアウェイで対戦した。一進一退の攻防の展開ながら、前半終了間際に川崎が先制点を奪取。その後、ホームで逆転を狙うJDTの猛攻に遭うも、途中交代の選手を入れ、システムを変更しながらリードを守り切った。
その途中交代で入った一人である佐々木旭は、出場時間が１６分間ではあったが自身の成長を実感する試合となった。特にそれを感じたのは自陣からドリブルで相手陣内の高い位置まで持ち運んだ場面である。
このとき、佐々木は最初、大きくクリアしようと考えていたという。しかし、「思い切り蹴り出そうかなと思ったんですけど、みんなきつい時間帯だったと思いますし、蹴ってすぐにまた相手ボールになってはと思って自分で行って、相手が来たらファールをもらおうと思ったんです」と話す。しかし、相手の守備が予想外に来なかったことで「意外といけちゃった」という。
成長を感じたのは、意外と行けてしまったことではない。縦に行くと決めて、そのために迷いなくプレーできたことがそれだ。
「鬼さんからも出る時に“前向きにプレーしろ”って言われていたのもありますけど」と話したうえで、「（それでも）今までの自分だったら最初に横や後ろを見たりしてたと思うんです。でも、ああいう展開と雰囲気の中で実際に運べたのは一つ成長したのかなと思います」と言葉を強める。
実際、佐々木は今年何度か話を聞いていると、「プレー面で迷いが出ることがある」と話していた。そして、その改善に取り組む姿勢を見せていたほか、登里享平のプレーを参考にしているとも話していた。そうした改善が、アジアチャンピオンズリーグという大舞台で出せたことは、自信になったようだ。
