日本としては三笘薫(ブライトン)中心にドイツに脅威を与える攻めの回数を増やしていきたいところ。しかし、2022年カタールW杯初戦を見ても分かる通り、ドイツの攻撃陣破壊力は決して侮れない。
今回のドイツは、FWの大黒柱として急成長中のフュルクルク(ドルトムント)が負傷。日本戦出場が難しくなったということで、ハンス・フリック監督は33歳・ミュラー(バイエルン)の追加招集に踏み切った。となれば、前線はミュラー、サネ、ニャブリ、ムシアラといったバイエルン勢がズラリと並ぶ前線の構成になることも大いに考えられる。
10カ月前のゲームでも、ミュラー、ニャブリ、ムシアラらが流動的に動いてきて、日本は捕まえるのにかなり苦労した。同じ轍を踏んでいたら、今度は前半のうちに勝負をつけられてしまう恐れもあるだけに、強固な守備組織を構築していく必要があるのだ。
そこで大きな期待を背負うのが、ドイツを熟知する板倉滉(ボルシアMG)。直近のバイエルン戦で打点の高いヘディングシュートで先制点を叩き出した彼は、ドイツ戦のシミュレーションを終えた状態でヴォルフスブルクに乗り込んできた。
「チーム(ボルシアMG)としては結果がついてこなかったけど、バイエルンのような相手にゴールできたのはいい瞬間だった。代表でも決められたらいいですね(笑)。
それ以上に、僕らは相手の前線の選手たちは警戒しないといけない。誰か1人を挙げるのは難しいけど、みんな嫌な選手ばかり(苦笑)。個人で打開できて、スピード、強さ、技術を兼ね備えた選手が揃っているので。ミュラーも賢い選手ですし、攻守において走れるので、実際に対戦していてもすごく嫌なところに動いてきた印象がありますね」