画像・写真:東俊希が先制するも引き分けに PHOTOギャラリー【明治安田J1リーグ 第3節 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島 2023年3月3日 19:03キックオフ】 原壮史 J1 横浜F・マリノス サンフレッチェ広島 Jリーグ 2023.03.04 ケヴィン・マスカット監督はGKにここまでスタメンだったオビ・パウエル・オビンナではなく一森純を起用。マリノスへ移籍後公式戦初出場となった彼は、キックオフ前にポジションにつくと目を閉じて集中力を高めた。「アグレッシブさを消さず、弱気にだけはならないようにと思った。そこはできたが、それ以外はダメだった」というものになった。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 GKの役割が特殊なマリノスでの初出場は「練習と公式戦でテンポが違う」という部分や「立ち位置や、誰が幅を取るのか、誰が落ちてくるのかの把握ができていなかった」(ともに一森)という部分で難しいものだった。「状況はチーム全体が理解していた」(角田涼太朗)という選手たちはズレを個の能力で埋め、プレーで一森をサポート。前半に近い位置にいたゴール裏のサポーターたちは、ミスが出てもすぐに一森コールで後押しした。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 一森の初先発だけでなく、「ビルドアップの際にマンツーマンで来るのが難しかった」(角田)という広島との相性の悪さもあったマリノス。難しい試合になることは織り込み済みだったが、4分という早い時間に先制点を奪われてしまい、難しさがさらに増した。そんな状況で、最前線のアンデルソン・ロペスがいつも以上の奮闘を見せた。10分に同点ゴールを決めただけでなく、中盤の守備で広島の攻撃のきっかけを崩したり、(次の写真へ) 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 GKへの鋭いプレッシャーを欠かさなかったりと、チームとしての相性の悪さが確実にありながらも広島ペースの試合にさせなかった。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 同点となった試合はどちらに転んでもおかしくない攻防が繰り返された。広島は佐々木翔がマリノスのサイド攻撃に対して抜群の対応を見せたが、(次の写真へ) 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 マリノスはそこを避けるのではなくあくまでも自分たちのやり方を貫いてゴールに迫った。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 しかし77分、永戸勝也のプレーにVARが介入し退場に。数的不利となり、試合の難しさが再び増した。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 マスカット監督はすぐさま対応。退場に対しては上島拓巳を投入してバランスを整え、87分にはマルコス・ジュニオールとヤン・マテウスを同時投入。10人でありながら引き分けではなく勝利を目指した。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 狙い通りにマテウスがゴールを襲ったが、大迫敬介の好守もありスコアは動かず。試合は引き分けで幕を閉じた。マスカット監督は「色々な面が出た試合だったが、全体的には満足している」、広島のミヒャエル・スキッベ監督は「負けなくて良かったとも言える」とそれぞれ試合を評した。メンバーが変わっても、リードされても、数的不利になっても、マリノスはマリノスのままでいた。 横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島(20230303)撮影/原壮史 関連記事 「壁を越えた瞬間に確信してる」元サッカー日本代表中村俊輔氏のフリーキック「空前絶後」とスコットランドリーグ公式が称えた「何年経っても色あせない」一発 写真の記事へ戻る