画像・写真:美しい日本代表10番と長谷川唯の後継者18歳が中盤を支配、塩越柚歩の「移籍後初ゴール」、眞城美春の「冷静ミハループ」で王者が快勝【東京ヴェルディベレーザvsAC長野パルセイロレディース】激闘PHOTOギャラリー 原壮史 J1 Jリーグ 2025.09.10 昨シーズンの王者ベレーザは、ここまで4試合を終えて2勝2敗。タイトルを争うことになるであろう神戸と浦和にすでに敗れており、シーズン序盤ながらしっかりと勝利を積み重ね続けたい状況になっている。 試合は序盤からベレーザが優勢に。眞城美春(写真右)と菅野奏音のダブルボランチに、塩越柚歩(写真左)がトップ下として加わった中盤の三角形が流れをコントロールし、サイドからの崩しを加速させる。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 10分、塩越がペナルティエリア手前中央で鋭い縦パスを受ける。E-1選手権では日本代表の10番を背負った新戦力は、ボールの勢いを制御する巧みなワンタッチで前を向き、左サイドからエリアに進入した北村菜々美(写真右)へラストパス。北村は相手DF陣のカバーを見切って冷静にグラウンダーのパスをゴールへ送り、ベレーザが先制点を奪った。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 順調に試合を進めるベレーザは17分に追加点。右からのコーナーキックで菅野がマイナスのグラウンダーをエリア手前中央へ送ると、ゴール前から塩越が外れて戻り、ダイレクトでシュート。エリア内の密集地帯をすり抜けてネットを揺らす、デザインされた「トリックプレー」からゴールが生まれた。塩越はこれが移籍後初ゴールとなった。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 2点を追う長野は中盤から前線にかけて相手を背負うプレーで強さを発揮し、反撃の機会を増やしてゆく。後半に入るとリスクを恐れずにプレスを強め、54分には眞城からボールを奪ってゴール前へ迫り、1点を返すことに成功した。 その後も長野の寄せの強さは続き、ベレーザの攻撃が中盤で引っかかる場面が増え、試合の行方はわからなくなった。 それでも、王者はパス交換とサイドアタックの強みでチャンスを作ると、67分に左からのクロスがエリア内の眞城(写真中央)の足元へ。背後から来るDFを冷静なボールコントロールでいなすと、目の前のGKの上を抜くシュートでゴールを決めた。 先ほどの失点を自身で取り返したこの一撃で、再び2点差となったベレーザが勢いを取り戻すかと思われたが、再開直後に長野に決定的な場面が。しかし、これが決まらないと、ベレーザが落ち着きと勢いを取り戻した。 (20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 78分には途中出場の樋渡百花(写真)が相手DFからボールを奪うと、塩越に預けてゴール前へ。リターンを決め切り、決定的な4点目が入った。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 80分にはピッチ中央で菅野が相手のコントロールミスを逃さずにつつくと、回収した眞城が縦パス一閃。ボールはセンターバックの間を抜け、飛び出した樋渡(写真)がGKをかわしてゴールへと流し込んだ。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 2022年のU17女子W杯をはじめ、学年は1つ違いながらも関係性を築き上げてきた若き至宝2人によるホットラインが開通。ベレーザの充実ぶりを感じさせるゴールとなった。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 長野が交代枠を使い切った後にエース・川船暁海が負傷し、10人になってしまうアクシデントもあったが、ベレーザは最後まで緩めずに攻撃を続け、90+5分にコーナーキックをキャプテンの村松智子(写真)がニアで合わせて6-1に。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) うまくいかない時間帯もあったものの、終わってみれば6-1。しっかりと勝ち切ってみせただけでなく、塩越(写真)が加わった中盤の関係性もよくなってきた。試合後、東京V色のペンライトを手に笑顔を浮かべた塩越は、個人の数字としても複数アシストだけでなく待望の初ゴールを記録。 個人でもチーム全体でも2敗を引きずることなく良化につなげ、順位表で早くも神戸、浦和に次ぐ3位につけることになった。この結果が今後の勢いにつながるか。(20250906)撮影/原壮史(Sony α1使用) 写真の記事へ戻る