画像・写真:残念な出来事で「前半終了まで観客の入場が終わらなかった」横浜ダービー、「どこに行ってもマリノスを応援している」退団エース“決勝ゴール”後の惜別の涙【横浜FCvs横浜F・マリノス】激闘PHOTOギャラリー 原壮史 J1 横浜F・マリノス 横浜FC Jリーグ 2025.07.08 試合前には残念な出来事が…。この日の横浜FCホームの三ツ沢公園エリアはダービー仕様で両チームサポーターの移動の経路が分けられていたが、ごく一部の横浜F・マリノスサポーターが暴走。花火と発煙筒を使用しながら挑発行為を行った。該当者の特定およびセキュリティチェックのため、マリノス側(メイン側指定席も含むアウェイエリア全体)はしばらくの間、入場できず。GKがウォーミングアップに出てきた時点ではスタンドは無人で、それからしばらくたって、ようやく入場が開始された。結局、入場が終わったのは前半終了直前。相手チームや運営関係者だけでなく、自分たちのサポーターにも大きな迷惑をかける行為だった。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) コイントスで攻守の方向が入れ替わって始まった試合は、マリノスがなかなかペースをつかめず。風上をとった横浜FCがロングボールを櫻川ソロモンに集めて、ゴールに近づいていった。シンプルな攻撃で強みを出すホームチームに対し、マリノスは数的優位を作ることができず、攻撃の組み立て段階で苦しむことになった。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) 前線のブラジルトリオにも、なかなか相手陣内で前を向いた状態でのプレー機会が訪れない。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) 数的不利を“個”でなんとかしようとする場面もあったが、その先に動きがなく、そのプレーも活きず。マリノスは、攻撃で良いところがないまま、なんとか0‐0でハーフタイムを迎えた。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) 悪いながらも0-0で終わったことは大きかった。後半に入ると、立ち上がりからマリノスが勢いを出す。攻撃で強気に出るようになったマリノスは、前半はことごとく奪われていたセカンドボールやルーズボールを、自分たちのものにできるようになった。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) そして76分、加藤蓮がドリブルで内側を進むと、ペナルティエリア内のアンデルソン・ロペスにボールが通る。ロペスが収めると、ボールは寄せてきた相手に当たり、ゴールの方向へ流れた。それにいち早く反応したのは、追い越す動きをしていた渡辺皓太。飛び出した渡辺を市川暉記が倒し、マリノスがPKを獲得した。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) キッカーを務めたのはロペス。開幕節以来となる今季2点目を決めた背番号10は、逆側のゴール裏まで走り、満員となったサポーターと喜びを分かち合った。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) その1点が決勝点となり、そのままマリノスが勝利。長期離脱から復帰した宮市亮(写真)は、現在、右アキレス腱断裂で長期離脱を余儀なくされている遠野大弥のユニフォームをサポーターに向けて高々と掲げた。順位は変わらず20位のままだが、この勝利が今度こそチームを押し上げることになるだろうか。鹿島と町田に連勝したときは、直後の中断期間で勢いを失ってしまった。今回も次のリーグ戦まで2週間空くが、今度こそ浮上につなげられるか。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) 試合後、移籍のためにチームを離脱するロペスは、涙を浮かべてサポーターと別れの時間を過ごした。「マリノスは僕のすべての夢をかなえてくれたチーム。どこに行ってもこのチームを応援している。選手たちは一生懸命表現しようとしている。きっとこの状況から抜け出せると、僕は信じている」。(20250705)撮影/原壮史(Sony α1使用) 写真の記事へ戻る