日本時間8月17日朝にイングランド・プレミアリーグ移籍の噂が世界中に駆け巡り、18日夜にはリバプール・シュツットガルト両クラブから移籍の正式発表がなされた遠藤航。そして、翌19日夜の22-23プレミアリーグ第2節・ボーンマス戦にはいきなりデビュー。後半18分からアンフィールドのピッチに立ち、日本人MFは30歳にして長年の夢だったプレミアの大舞台を踏むことになった。
「状況に応じて自分がやるべきことをやれるのは彼の素晴らしい力。初戦は堅実にバランス取りながらプレーはしていましたが、ここから彼が持っている守備能力、攻撃の能力をさらに出してもらいながら、経験を重ねていても成長できることを見せてくれるという期待をしています」と日本代表の森保一監督もその一挙手一投足に胸をときめかせている様子だった。
「ステップアップは20代まで」と言われる欧州にあって、30代になってプレミアリーグの名門クラブに移籍できるケースは極めて稀。それも日本人となればなおさらだ。遠藤自身も「30歳になって落ち着いているところもあるし、家族もいるわけなんで、何が何でもプレミアに行くのがいいのかどうかを自分でも考えている」と今年2月時点では慎重なスタンスを崩さなかった。
けれども、香川真司(C大阪)、南野拓実(モナコ)を指導したあのユルゲン・クロップ監督からオファーが舞い込んだとなれば、チャレンジしたいと思うのは当たり前。遠藤自身もあれよあれよという間にリバプールの一員になっていたはずだ。