■「名前は知っていたけど、詳しくは知らなかった」
中学2年生の平野麗愛さんも、川崎について「名前は知っていたけど、詳しくは知らなかった」と話す。しかし、村とフロンターレが関係を持ったことで、動画を見るようになった。初めて足を踏み入れた等々力競技場には「変な感じで、ワクワクする」ととびきりの笑顔を見せた。
試合前に等々力競技場を見学した。その際には人が入っておらず巨大な無人施設だったが、「この席が全部埋まるって聞いたんで、すごい」と話した。そんな彼女を驚かせたのが、川崎サポーターによる選手バス到着時の応援だ。川崎の選手が試合に挑むためにチームバスから降りる際、その周囲を大勢のサポーターが包み込み、そしてチャントで鼓舞する。その一体感を見て、「大きな応援歌ですごい盛り上がってて、すごいなって思いました」と感動を振り返った。
彼女がこの日見たいと口にした選手も、橘田。「村に“橘”という名字の人が3番目くらいに多いのですぐに覚えられたし、親近感が湧いて応戦したくなった」という。彼女に話を聞く直前に、檜枝岐村の一行とハイタッチをしたMF名願斗哉とDF松長根悠仁のプレーも「いつか見たい」と話し、部活ではバドミントンをするという彼女に、違う競技のフロンターレを追う目的を増えさせた。