■「10番を背負いたいと思っていた」
日本代表の10番を背負うという栄誉もこの日味わったが、やはりこの背番号には特別な思い入れがある。
「10番を背負いたいと思っていたので、この年代でのワールドカップもありますし、自分が引っ張っていきたいって思いは強くあるので、10番をずっと背負えるような活躍をしたい。この大会で(自分の実力を)示して、チームに帰ってからも日本の10番を背負えるような器になりたい」
大関が特に輝いたのは試合終盤だった。相手選手2枚をはがして完璧なスルーパスを出しただけでなく、他にもスルーパスを通して好機を演出してみせた。
前半にも良いプレーはあったもののポジションがやや低く、前に出ようとしていた後半の方がより怖い存在となっていた。そのバランスについて聞くと、次のように説明した。
「前半の最初の方は相手がガツガツ来てたので、自分のところでリズムを作りたいなと思いましたし、ポジション的に4-3-3のアンカーをやってたので、ボール触ってリズムを作れればなと思いました。
ただ、監督の試合中の指示はもっと前で関われっていうことと、前にボールを運ぶっていうところを意識してやってほしいっていうことだったので、もう少し前でボールを関わるところ、後半の最後のようなプレーをもっと出せればよかった」
その大関のプレーについて船越優蔵監督に評価を聞くと、「個人の評価はあんまり公にするものではないと思いますけれども」と前置きしたうえで、「非情にいいパフォーマンスだったのかなと思います。ただ、もちろん彼には彼の課題があるので、100点満点ではないです」とした。
U―18日本代表は今大会、まだ2試合を残している。大関はその2試合で10番として勝利につながる躍動を見せられるか、フロンターレのサポーターも熱い視線を送っている。