■フロンターレの使命を果たす
そして、数字だけでは表れない要素はもう一つある。それは、ワクワク。イニエスタやマテウスがJリーグを去っていったが、その魅力を高める存在であってほしいということだ。
竹内強化本部長は、「フロンターレとしてはワクワクすることや、周りとは違うことをやるのがフロンターレの使命だと思っていますので、そういうことも考えながら、強化スタッフもチャレンジという舵を切りました」と、元フランス代表FWという大物を獲得した決意を表現している。
さらに、ゴミスが周囲にもたらす熱さも魅力に映った。
「ACL決勝のときの映像で見たのですが、ロッカールームで“ファイト、ファイト”とチームを盛り上げる場面がありました。そういう戦う気持ちがチームの刺激になるのかなと。キャプテンを務めていた時期もあったので、プレーだけじゃなくて、そういうところも期待しています」
とはいえ、ゴミスにとって今回が初めての日本での挑戦となる。「彼自身も日本が初めてなので、分からないこともあるので、生活するうえでのサポートをして、日本でサッカーをする以上は“日本はいい国だ”と発信してもらえるようにやっていきたいです」と、まずは環境作りに専念する。
気になる合流の時期だが、「まさにその申請をしている段階ですので、今日、明日、明後日というわけではないんですけれども、当然、早くやれるようにやれることはやっているので、少なくとも1週、2週で来られたらなというスケジュールで考えています」。
また、コンデションについて尋ねると、「“俺はすぐに試合に出られるよ”と言っていましたし、体も絞ってました。トレーニングもやりながら、ちゃんとオフを過ごしている確認もできているので、(来てもすぐに)やってくれるのではないかなと思っています。プロも長いですし、キャリアも長い選手なので、そこは本人も大丈夫だと。日本の暑さはありますけど、しっかりやってくれると思います」