8月8日、川崎フロンターレは新たな選手の獲得を発表し、同日、竹内弘明強化本部長が取材に応じた。今回は、前後半のうちの後編である。
フランス国籍を持つFWゴミスはリーグ・アンでプロ入り。その後。プレミアリーグ、トルコリーグ、サウジアラビアリーグで無数のゴールを記録してきた。フランス代表としても出場試合数を2ケタに乗せており、実績と経験は申し分ない。
一方で、1985年生まれの現在38歳という年齢が気がかりにならないとは言い切れない。その議論について竹内強化本部長も、「そこについてはけっこう僕らもあったんです」と認めたうえで、「8月6日で38歳になり、昨季は23試合8得点を取っていますし、プレー映像を見ても衰えを知らない。キャリアの中でもまだまだやっていける選手だと現場は見ています」と、あくまでも現在の動きやコンデションを見たうえでの獲得であるとした。年齢という数字を見るように「結果」という数字を重要視すると同時に、さらに数字には表れないプレー内容を見ることで、獲得が決まった。
そして、数字には表れない部分での貢献もゴミスには求められている。それは、若手へのお手本であり、ベテランへの刺激だ。
「春先から怪我(の選手が)が前線に相次いだ中で、山田(新)や宮代(大聖)、高井(幸大)もそうですけど、監督も期待しつつチャンスをやって、最初は負けてしまうことも多かったですけど、最近は自信を持ってやってくれてる中で伸びてきました。
しかし、彼らをもう一歩伸ばしていくことを考えた時に、やっぱり本物のストライカーを見て得るものもあるでしょうし、家長(昭博)と同じくらいの年齢ですけど、ベテラン選手もやっていく中で刺激になっていくでしょうし。チーム全体にとってのメッセージとしてはいいのかなと。若いストライカーたちはJリーグでもっともっと突き抜けないといけない。(山田や宮代は)それだけの才能の持ち主ですから。もちろん競争が激しくなりますが、我々としてはそういうメッセージを含めて期待をしています」