【川崎・竹内強化本部長が話すゴミス獲得の経緯(1)】なぜCFWなのか、移籍金は――元フランス代表FW加入のいきさつ。浦和レッズとの試合でJリーグに好印象を持ったことが材料にの画像
8月8日に取材に応じた際の川崎フロンターレの竹内弘明強化本部長 撮影:中地拓也

 8月8日、川崎フロンターレは新たな選手の獲得を発表し、同日、竹内弘明強化本部長が取材に応じた。今回は、前後半のうちの前編である。

 驚きのビッグネームが川崎にやってきた。プレミアリーグでもプレー経験があり、ACLではチームの優勝、個人の得点王などを獲得し、フランス代表としてもプレーするなど、華やか過ぎる経歴を持つストライカーの加入が決まったのだ。

 竹内強化本部長はまず、「正式には昨日契約合意しました」と話し、獲得の経緯について、「もともと春に怪我人が出ていた中で、若い選手が出てきている状況ではあったんですが、この秋以降、ACLが始まります。

 ACLはレギュレーションが変わって5+1になる。クラブとしてはリーグ戦を1番に考えていますけれども、そこに取れていないタイトルとしてACLというのも一つ大きなポイントにもなります。若手が育っていく中で、経験豊富な本物の選手が来ることでベテランにとっても若手にとっても刺激にもなりますし、学ぶ機会も多いんじゃないかなというところで、4月のアタマぐらいからですね、さまざまなリストアップがある中で、最終的にゴミス選手を獲得することになった」と説明した。

 ゴミスは2018/19シーズンから2021/22シーズンにかけてサウジアラビアのアル・ヒラルに所属し、ACL優勝に大きく貢献している。アジア王者になった際に決勝戦でぶつかったのが浦和レッズで、埼玉スタジアムでもプレー経験があるばかりか、そのピッチで得点を決めている。
「彼のフィジカルだとか、数多くのリーグでストライカーとして結果を残していること、得点を取っていることを非常に評価しています。やっぱりアジアの戦い方を知っていることも踏まえてですね、リストアップする中で絞っていきました。

 今回、クラブから直接的に彼と話しはしたのですが、中東や欧州である程度の結果を残してきたなかで、まずはJリーグに興味を持ってくれていたことが非常に大きかったです。2019年のACL決勝で浦和と戦ったときに、Jリーグの雰囲気を感じて、非常にポジティブに感じてくれていました。もしかしたら他国からのオファーとかもたくさんあったと思いますが、Jリーグに興味を持っていただけたことはかなりアドバンテージになって、交渉を進める材料になりました」

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