■ガラタサライを退団してフリーだった
昨シーズンはトルコのガラタサライでプレーしていたが、川崎に加入するまではフリー。そのため、今回の加入に当たって移籍金や契約解除金といったものはかかっていない。
竹内強化本部長も、「そちら(=フリーであること)も分かっていたので、日本でチャレンジしてもらえないかというお願いをずっとしてきました」と話すように、ゴミス自身、ヨーロッパや中東からオファーが来ていたと明かしていた中で、川崎が競り勝った。
そこでプラスになったのがJリーグへの印象で、2019年のACL決勝戦が伏線となっていた。メーカブーで結ばれた川崎と浦和のACLの“縁”は、当時からあったことになる。
また、川崎が今回補強したのはセンターFWという位置で、負傷者が続出している最終ラインのほか、サイドアタッカーでの補強もあり得たと考えられるだけに、センターFWで選手を獲得した意図を聞くと、以下のような説明があった。
「後ろや前でいろいろな意味で考えた中で、クラブ的な予算だったり選手のスカッドを見たときに、怪我人を埋めるよりはACLなどを戦ううえでの優先順位、後半に向けてドライブをかけるための優先順位がストライカーだったということです」
人数を揃えるためではなく、タイトルを獲得するために“攻めの姿勢”を見せたというわけだ。