8月6日、J1リーグ第22節が行われ、ヨドコウ桜スタジアムで行われた一戦は、FC東京が1−0でセレッソ大阪に勝利した。MF松木玖生の今季初ゴールが反響を呼んでいる。
3週間ぶりのリーグ戦で“青赤を背負う”20歳が魅せた。立ち上がりの前半8分だった。左サイドのタッチライン際、センターライン付近からのFKを、左サイドバックの長友佑都が前線へロビングのボールを送り込むと、最前線のFWディエゴ・オリベイラが体を張って相手DFと競り合う。
ボックス内で混戦になると、そのこぼれ球に後方から走り込んだ松木が鋭く反応し、右足での力強い持ち出しから鋭い左足シュートを放ってゴール右隅へ突き刺した。
そして、そのゴール以上に注目されたのが、ゴールネットを揺らした後のパフォーマンスだった。松木が決めたゴール裏を埋め尽くしていたのは、ピンク色に染まったセレッソ大阪サポーターたち。サッカー専用スタジアムで、目と鼻の距離にある相手サポーターの目の前で、松木は両耳の後ろに手を当てる“リケルメポーズ”を披露してみせたのだ。堂々たる立ち姿で歓声を聞いた後、集まってきたチームメイトたちの祝福を受けた。