女子W杯オーストラリア&ニュージーランド2023のラウンド16が行われ、日本代表が3対1でノルウェー代表を下してベスト8進出を決めた。この試合のダメ押しの3点目の“華麗なスルーパス”と“冷静なシュート”話題となっている。
立ち上がりからボールを握った日本は、前半を1対1で終えた後、後半5分にMF清水梨紗が勝ち越し点を奪う。その後、相手がパワープレーを仕掛けてきた矢先の後半36分、今大会で研ぎ澄まされているなでしこのカウンターが火を吹いた。
自陣でパスカットしたMF清水が、すぐに中盤右サイドに開いたFW藤野あおばに素早く縦パスを入れると、前を向いた藤野がピッチ中央付近へ斜めのドリブルでボールを運ぶ。
その間に、FW植木理子が右サイドの裏を狙うと、空いた中央のスペースにFW宮澤ひなたが左サイドから駆け上がる。そこに絶妙のタイミング、コースでのスルーパスが届けられると、フリーとなった宮澤が相手GKの動きを見て、左足で冷静にゴール右隅に流し込んだ。
同点を目指して前がかりとなっていたノルウェーの裏を突いた完璧なカウンター攻撃。最後を仕上げた宮澤は、今大会自身5得点目となった。