■「僕も悔しい気持ちを抑えながら、盛り上げてます」

 瀬川祐輔は今季から川崎フロンターレに所属している。移籍当初、その川崎の技術の高さなどに驚いた発言もしており、そのルールを理解するまで時間がかかるとも話していた。

 それでも時間とともに重要な戦力になっており、印象に残るゴールも決めていた。また、ピッチ上で違いを見せる場面も増えており、先発で出たいという気持ちはかつて以上に高まっているのが自然なことだろう。

 実際、先述したような盛り上げについて、「僕も悔しい気持ちを抑えながら、盛り上げてます」と話し、「試合の当日はサブって分かりきっているんで、その気持ちを迎えますけど、いざ試合直前となったら、“サブで試合を決めるぞ”って言いながら、ちょっとふざけたことも混ぜて、笑い合って。あいつはただ、俺のこと持ち上げているだけです」と続けた。

「僕も30なんで、チームのことも考えないと。でも、自分のことを考えての行動ですね、実際には。それがチームのためになれば。ゴールと一緒ですね。自分が活躍するためにゴールを決めて、それがチームのためになれば。深く考えてないです。盛り上げて楽しければ」

 自分のためにすることがチームのためになる――。闘志を秘めながらベンチでもピッチでも戦い続ける背番号30が、チーム浮上のための大きなカギとなるはずだ。

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