7月29日、国立競技場で川崎フロンターレとバイエルン・ミュンヘンが対戦。ブンデス王者との一戦を見ようと4万人以上が駆け付けた。
バイエルンの先発メンバーには各国代表メンバーが並んだ。ドイツ代表のMFヨシュア・キミッヒ、MFレロイ・サネ、MFセルジュ・ニャブリらのほか、スイス代表GKヤン・ゾマー、フランス代表DFバンジャマン・パヴァール、オーストリア代表MFコンラート・ライマーなど、川崎にとっては格好の腕試しの場となった。
そして、開始1分で決定的チャンスを作ったのは川崎だった。まず、負傷から復帰したFW小林悠が相手DFと競りながらもペナルティエリア手前右でマイボールにすると、ペナルティアーク手前にいた橘田健人に預ける。その橘田が前線にダイレクトパスを送る。そこにいたのが脇坂泰斗だ。
脇坂は小林がボールをキープするやすぐにペナルティエリアに走り込んでおり、橘田のダイレクトパスを呼び込んでいた。そのパスをペナルティエリア内で右足で柔らかくトラップ。自身の前に置くと、右足でシュートを放つのだが、これは惜しくも枠を捉えることができなかった。脇坂のスペースへの走り込みと高い技術があればこその決定機であり、また、川崎らしいコンビネーションから生まれたチャンスだった。