プレシーズンツアーで来日中のフランスの名門パリ・サンジェルマン(PSG)が 7月28日、セレッソ大阪と対戦した。その中で、かつてJリーグを沸かせた“浪速の黒豹”のファンサービスも注目を集めた。
“浪速の黒豹”とは、1997年にガンバ大阪でリーグ戦25得点を挙げて得点王に輝いたパトリック・エムボマ氏のこと。カメルーン生まれのエムボマ氏だが、幼少期にフランスに移住してパリ郊外で育ち、1990年に地元の憧れのチームであったPSGに入団した。出場機会に恵まれずにレンタル移籍を重ねたが、1997年まで籍を置いた。エムボマ氏にとって、PSGは特別なチームといえる。
そのPSGが昨年、来日した際にはクラブOBであるエムボマ氏がツアーのアンバサダーを務めた。そして今年も、チームとともに来日。眼鏡姿で現役時代よりもふくよかになった体型ながら、慣れ親しんだ大阪の地にも“帰還”を果たし、試合前日の7月27日には中之島ミュージアムに期間限定でオープンした「PSGハウス」でサイン会を実施した。
そして、そのサイン会で多くのファンと触れ合った模様だ。中にはガンバ大阪時代のイラストを手に現れた少年もおり、エムボマ氏はその“熱狂的なファン”対して、アルファベットのサインとともにカタカナで「エムボマ」と記し、両肩に手を乗せての2ショットに応えている。