■森保監督が背番号でオーダーしていること
堂安の10番にしても同様だという。
「背番号については何度か話をしてるんですけど、僕は実は関与してなくて…。というか、最終的に僕が決めた責任を持たないといけないですけど、『この選手がこの背番号を背負ってプレーすることが少しでもいいモチベーションになればいい』というオーダーをスタッフにしています。そして会社でいうところの最終的に決定事項にハンを押す感覚ですね。そういう形でやっています。
10番がすごく注目される重たい背番号だとは思うので、そういう理解はありますけど、もう『相応しい人』というくらいの感覚しかない。僕の中では何もなくてすみません」
森保監督はこう言葉を濁したが、すぐ近くにいる名波浩コーチは元10番。天国と地獄の両方を味わいながらも異彩を放った時期もあった。堂安にも日本を代表するスターになってほしいという願いもあるだろう。
いずれにしても、指揮官から重責を託された以上、彼らは2026年まで重責を確実に遂行することが肝要だ。そのためにまず新シーズンのクラブでの活躍が必要不可欠。1カ月後のドイツ・ブンデスリーガ開幕に向けて、最高の準備をしてほしいものである。
(取材・文/元川悦子)