■神谷の芸術弾で清水が先制するが…
「超攻撃的」が、悔しさを噛み締めた。
J2リーグ第26節が7月15、16日に開催され、6位の清水エスパルスは15位のジェフユナイテッド千葉と対戦した。
国立競技場で行なわれ、47000人を超える大観衆を集めたこの試合。秋葉忠宏監督が指揮する清水は、序盤から試合の主導権を握る。トップ下の乾貴士とダブルボランチの一角を担うMFホナウドが、効果的な持ち出しと配球で攻撃にリズムを生み出す。15分には左サイドで作って右サイドへ展開し、右SB北爪健吾がクロスを入れる。DFにクリアされたボールをMF神谷優太が収めると、ペナルティエリア正面すぐ外から右足を振り抜いた。
「あそこの角度は自信があって、最初だったし打つことが大事かなと思って。他のプレーはまだまだですけど、点を取れたのは良かったかなと思います」
神谷が言う「最初」とは、自身にとってこの試合1本目のシュートを指しつつ、試合の序盤という意味も含んでいただろう。豪快な一撃がゴール右上スミへ突き刺さり、清水は先制に成功した。
ところが、すぐに同点とされてしまう。18分、千葉のMF見木友哉のミドルシュートが、DFに当たってGK権田修一の逆を突いてしまうのだ。清水からするとアンラッキーな失点だったが、見木にプレッシャーをかけきれなかったと言うこともできた。
前半は1対1で終了した。