7月15日に首位横浜F・マリノスと敵地で対戦した川崎は、90+4分に車屋紳太郎の決勝点が決まって勝利を収めた。スコアレスドローが視野に入っていた展開の中、劇的な幕切れを演出した選手の一人が瀬川祐輔だった。
遠野大弥からのパスを受けた瀬川は、トラップで相手DFから逃げつつ視野を確保。瞬時に判断を変え、最終的に大南拓磨へのパスを選択したのだという。
「最初、シュートを打とうと思ってトラップしたけど、ちょっと無理だと思って」
そう振り返る瀬川が次に考えたのが、サイドにパスして全体を広げること。
「ワイドの選手にもう一回広げようかなって思って」
そんな中、視野の中に大南の存在を認識。
「何か、目が合いました」とその瞬間を振り返る瀬川は「(大南は)もう走ってたし、絶対みんなの逆を取れると思ったんで」大南へのパスを選択したのだという。
ここで気をつけていたのが「普通に出してたら当たる」ということ。横浜FMのDFに当てないよう、鋭いパスを選んだというその判断について瀬川は「二人ぐらいの内側を通したと思うんですけど、もっと、何て言うんだろう。もっと角度を内側に通せばいけるかなと」と表現した。