7月12日、天皇杯3回戦が各地で行われた。その中で、浦和レッズはモンテディオ山形と対戦。NDソフトスタジアム山形での試合を1-0で制した。
カテゴリーが下の相手に前半の45分間でゴールを奪うことができなかったマチェイ・スコルジャ監督は、ハーフタイムに3枚替えを敢行して後半に挑んだ。そして、その采配がズバリと当たる。日本代表にも選出されている伊藤敦樹が、後半19分に決勝ゴールを決めたからだ。
それは、最終ラインから出たボールから始まる。右サイドの選手に渡ると、これをダイレクトで前にフリックするような形で送る。これに反応したのが伊藤で、うまく抜け出してそのボールを受けるとそのままペナルティエリアに侵入。その際、寄せて来る相手選手を切り返しで抜かす。
やや相手にボールがぶつかりながらではあったものの見事に前を向くと、山形GKとの1対1を冷静かつ豪快に決めてみせた。ほとんど個の力で、ゴールネットを揺らしたのである。