【堂安律は代表10番で成功できるか?(1)】堂安が明かす、「いい意味で勘違いしてピッチに入っています。強い自分を演じないとダメ」と明かす、独自のアプローチ方法の画像
エルサルバドル戦で10番を背負うサッカー日本代表の堂安律 撮影:中地拓也

 6月のエルサルバドル(豊田)・ペルー(吹田)2連戦から日本代表10番を背負うことになった堂安律(フライブルク)。ご存じの通り、彼はスパイク契約メーカーがプーマで、日本サッカー協会がオフィシャルスポンサー契約を結んでいるアディダスの契約選手ではない。

 過去に10番を背負った中村俊輔(横浜FCコーチ)、香川真司(C大阪)、中島翔哉南野拓実モナコ)らが揃ってアディダス着用者だったことから、「次の10番が堂安とは意外」という声も挙がった。それを吹き飛ばすほど、2022年カタールワールドカップ(W杯)でのドイツ・スペイン戦での2得点のインパクトが大だということなのだろう。多少、異例ではあったが、新たなエースナンバー10には大きな期待が寄せられるのだ。

「プラン的にはW杯で活躍して、みなさんに認められるような10番になりたいと思っていたので、ある意味、想定内。思い描いた通りにこうして10番つけさせてもらった。

 ただ、10番になったからと言って、何も言えない堂安律は嫌だと思うので、『媚びない10番』でいたいと思ってます」と本人も独特の言い回しで意欲を示した。

 日本代表の看板スターの1人と認められた堂安。それを象徴するかのように今回、中国の家電メーカー『TCL』のアンバサダーに就任するに至った。5日には都内で行われたイベントに出席。自ら出演した最新大型テレビCMのPRに努めるなど、サッカーの枠を超えた認知度を獲得したのである。

「僕は所属チームの目標と日本代表での目標があります。チームの方ではUEFAチャンピオンズリーグに出て活躍したいですし、代表ではW杯優勝を目指しているので。それがプレッシャーになるかもしれないけど、つねに自分にプレッシャーをかけて頑張っていくスタイルなので、優勝を心がけて生活していきます」とかつての本田圭佑を彷彿させるような口ぶりでギラギラ感を前面に押し出した。

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