■「コンスタントに得点が取れればいい」

 その後、MF関根貴大が61分、65分に追加点を決めたことで試合の趨勢は決まった。

「関根が得点を取ってくれたことで落ち着いて運べるようになったと思います」と興梠は言う。「前の選手が点を取れば勢いづきます。(前回の川崎フロンターレ戦で初得点)1点を取ったことで関根の気持ちは凄く良い方向にいったと思います」と後輩の成長に目を細めた。

 また、チームにとっては、4月15日のJ1第8節北海道コンサドーレ札幌戦以来となる今季最多タイとなる4得点を記録。決定力を欠いていたチームにとって、今日の4得点はチームに自信を与えるものとなったはずだ。

「このようにコンスタントに得点が取れればいいですし、相手も調子がよくない状態でしたが、そういう相手こそ難しい試合になります。落ち着いてゲームコントロールできていました」

 ここから興梠の夏が始まっていく。ゴール量産、そして得点力向上を予感させる一戦となった。

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