浦和レッズFW興梠慎三が試合前にチームメイトに宣言していた“動き”で見事に先制点決める! 2得点の後輩には、「関根が得点を取ってくれたことで落ち着いて運べるようになった」の画像
浦和レッズFW興梠慎三 撮影:中地拓也

「大畑選手から良いボールが来たので当てるだけでしたし、内容的にも良かったので良い試合だったと思います」と先制点を決めた浦和レッズのエース、興梠慎三が得点シーンを振り返った。

 それは20分のことだった。MF岩尾憲の狙いすましたロングフィードが左サイドを駆け上がるDF大畑歩夢へ渡ると、絶妙なタッチで足元に置き中央へとボールを送る。そこへ飛び出してきた興梠が巧みに右足で合わせる。裏に抜け出す動き出しの鋭さとゴール前の落ち着きは“流石”と言わざる得ないプレーで、リーグ戦5試合ぶりとなる4得点目を記録した。

 その後、再び興梠にビッグチャンスが巡ってくる。39分、MF安居海斗のスルーパスを受けると裏に抜け出た背番号30が左足で狙うが、相手キーパーの好セーブに阻まれる。「迷いました、ループにしようかと、その迷いがダメな方向にいってしまった」と反省を述べた。

 この試合に臨むにあたり、興梠は1つの狙いを持ってピッチに立った。いつもであれば前節から落ちてきてゲームの組み立てに関わるが「今日の試合に入る前に『俺、引かないから、前にいるから』と、みんなに言いました。その意味で裏に走ることも多くなりましたし、前にいることでチャンスが増えました。改めて前に(前に)張っていなければと思いました」とコメントすると、そこに至った理由について「自分自身がゴールに絡めていないこと、前に張り高い位置にいることで良い攻撃ができる。その意味で張ってみようと。裏に走るタイミングや動きが多く、相手をひっくり返すシーンも増えたと思っています」と続けた。

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