川崎DF松長根が大宮戦でのアシストに「嬉しかったです」と笑顔見せるも、「(もっと)結果が欲しかった」…「前半が終わったと思ったら飲水(タイム)だった」と猛暑の試合を振り返るの画像
大宮アルディージャ戦でプレーする川崎フロンターレの松長根悠仁 撮影:中地拓也

 6月25日、川崎フロンターレ大宮アルディージャと練習試合(45分×2本)を行った。3-0で勝利した試合で、アシストを決めたのが松長根悠仁だった。

 1点リードで迎えた前半19分、右サイドの高い位置でボールを受け取った松長根は、縦に行く様子を見せながらもボールを左足に持ち変えると、ゴール前にクロスを送る。それが名願斗哉の頭に見事に合い、鮮やかに追加点を奪ったのだ。

 松長根はその時のことを、「最初、そのまま上げようと思ったんですけど、中に2枚くらいしかいなくて少なかったんで、切り返しました。そうしたら大関(友翔)と(名願)斗哉がすごい勢いで入ってきたんで、どっちかに合わせようと」と振り返る。

 相手のプレッシャーもあった中で、中の状況を「見えていました」と力強く語る18歳に、“練習の成果”が出たのではと聞くと、「そうなんですよね(笑)」と笑顔になり、「さすがに嬉しかったです」とまたしても破顔した。

“練習の成果”とは、本誌記者が何度も見てきたものだった。今年3月に公式戦3試合に出場した松長根だったが、その後、公式戦での出場機会がここまで訪れていない。そんな中で、チームの全体練習後、キックの居残り練習をするその姿が麻生グラウンドのどこかにあるのは、かなり恒例のものとなっていた。

「キックの精度が課題なんです」

 練習の意図をこれまで何度か説明してくれていたが、その成果が練習試合という形ではあるものの見せることができた。この直前に行われた紅白戦でも、「少しずつ(練習しているキックを)出せるようになっているので、少し手応えがあります」とも話し、一歩一歩着実に成長している。

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